「夜明け前」
薄暗い室内。
微かに整ったリズムでの呼吸が聞こえる。
自分のものじゃない心地良い、体温に感覚が目覚める。
次第にハッキリとしてくる視界の先には、見慣れた天井が見えた。
昨夜のことを何となく思い出し、
また自分は年甲斐もなく、こいつを泣かせたのかと自嘲気味に笑う。
ゆっくりと隣の体温を抱きすくめる様にすると、腕の中で悟空がくすぐったそうに笑う。
起きていたのかと、内心焦りながら顔を覗き込むと、それはいつも通りの安心しきった寝顔。
これ程までに、安心しきった顔をされると逆に複雑な心境が顔をもたげる。
いっそのこと、欲情のまま泣かせ切れば良かったとさえ思う。
それにしても、何をこんなに一人でモヤモヤと考え込んでいるのだろうと
俺は溜息を吐きながら笑った。
どんなに手酷く扱われたとしても、こいつは変わらないだろう。
この手の中、幸せそうに夢を見る悟空は。
自分でも、溺れていると自覚させられる程、この温もりに依存している。
腕の中に閉じ込めたのは、俺。
絡め取られたのは、俺。
何よりも、心を奪われたのは、コイツ。
口に出して教えてはやらないけれど
明日は少し優しくkissをしよう
感情の波に飲まれたまま、悟空に手を伸ばしかけたが、今日は止めておく事にする。
今は、何よりも悟空の寝顔が見ていたい。
自分に不釣合いなほど、優しく微笑んでいるのがわかる。
俺は、ゆっくりと悟空を引き寄せ
起こさない様に、優しくkissを落した。
今回は、カナリ短めでお送りしております。
手が痛いのに更新したい等、管理人の都合では、アリマセン(笑)
前回(?)というより他の作品等々で、自分的に長いなと感じたので
何となく、短めにを意識したら、この長さに。。。
自分的には、この先を書きたいのですが。
この先は、ほらちょっと「ム〜ディ〜な一時」みたいな感じなんで(笑)
元ネタが分かる人なんて、いないだろう。
あのコーナー好きだったんですけど(苦笑)
間違っても芸人じゃないんで、そこは要注意です。
因みに、この話は。
サンゾーさまが自分の心の中で
悟空の存在の大きさをちょっぴり確認してしまう、大事な場面。のつもり。
といっても、たったの一部なんですが。
なので、影でこれから先もミラクル的な乙女三蔵計画推進中です★(笑)
とりあず、3×9じゃなく9×3になるのを必死に堪える今現在(爆笑)
日に日に乙女な三蔵になってしまいます。。。。。
たまにだから、乙女がいいんですよ(あ、そう)
結構、甘いのが好きなコトが祟ってきたのかも。
きっと、近い内に「Sバージョン:クール系」三蔵も書きたいです!!!
頑張ります。
ではでは。
2007・07・24